遊川くんは我慢ができない⚠
◇ ◇ ◇
正直、ゲームをする雰囲気じゃない。
遊川くんは落ち込んでるし、私も気まずい。
でも、やるって決めたからにはやりきる。
私はゲームをするために、遊川くんの前に座った。
『明るい』『クリスマス』『大好き』
開始1分前に配られたワードたち。
最後のワードは、いかにもな恋愛ワード。
一番言わせやすそうなのは……
「遊川くんは冬休みに入ったら、パーティーとかする派?」
「クリスマスパーティーってこと?」
「そうそう!」
よし、さっそく1つ成功した!
みんな知ってる有名な言葉だから、やっぱりすぐに連想してもらえた。
この調子であと2つ、言わせられるように頑張ろう!
そう意気込んでいると。
「やったことないよ。いつも家にひとりだったし~」
普段と変わらないように努めているようで、どこか諦めたようにも聞こえる声が返ってきた。
そして、内容にびっくりした。
根っこから明るい遊川くんは、きっとあったかい家で育ったんだろうなって思ってた。
いつも家にひとりだったなんて、想像もつかない。