遊川くんは我慢ができない⚠



 ◇ ◇ ◇


 正直、ゲームをする雰囲気じゃない。


 遊川くんは落ち込んでるし、私も気まずい。


 でも、やるって決めたからにはやりきる。


 私はゲームをするために、遊川くんの前に座った。


 『明るい』『クリスマス』『大好き』


 開始1分前に配られたワードたち。


 最後のワードは、いかにもな恋愛ワード。


 一番言わせやすそうなのは……


「遊川くんは冬休みに入ったら、パーティーとかする派?」

「クリスマスパーティーってこと?」

「そうそう!」


 よし、さっそく1つ成功した!


 みんな知ってる有名な言葉だから、やっぱりすぐに連想してもらえた。


 この調子であと2つ、言わせられるように頑張ろう!


 そう意気込んでいると。


「やったことないよ。いつも家にひとりだったし~」


 普段と変わらないように努めているようで、どこか諦めたようにも聞こえる声が返ってきた。


 そして、内容にびっくりした。


 根っこから明るい遊川くんは、きっとあったかい家で育ったんだろうなって思ってた。


 いつも家にひとりだったなんて、想像もつかない。



< 37 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop