オタクな俺とリアルな彼女。
「……~っ結婚,してください!!」
ぽかんと,珍しい表情を向けられる。
俺も「あ……」と情けない声を出した。
違う違う違う違う違う!
結婚?!
俺は何を,それも本人に言ってるんだ?!
そうじゃないだろ,好きだって言いたかったのに?!!
好きの後に,付き合うと言う単語が浮かんだ。
望みはなくとも男らしく俺だってそこまで言った方がいいのかとまで思って…で?
過程がぷっつり飛んで,飛躍して,飛んでもないことを口走ってしまった。
しかも,大声で。
「きっみは! 私をバカにしているのか?! ……~っ薫,私はそんな予定を立てる気は一切ない」
ガタッと取り乱すように立ち上がった先輩が,最後にメガネを押さえながら座る。
ハッキリと告げられて,やっぱりなぁと俺は思った。
寧ろやり方は間違ったものの,伝えた上で思っていたよりダメージを負わなかった事に驚いている位だ。
脳が追い付けていないのかもしれないが。
ただ,また誤解されそうだ。
「すみません,俺も,焦っちゃって。本当は好きだって,それだけ伝えようとしたんですけど」
すっと,瞳どころか顔ごとそらされる。
感情を抑えるように握られた拳に,痛くないのかななんて心配をした。
ぽかんと,珍しい表情を向けられる。
俺も「あ……」と情けない声を出した。
違う違う違う違う違う!
結婚?!
俺は何を,それも本人に言ってるんだ?!
そうじゃないだろ,好きだって言いたかったのに?!!
好きの後に,付き合うと言う単語が浮かんだ。
望みはなくとも男らしく俺だってそこまで言った方がいいのかとまで思って…で?
過程がぷっつり飛んで,飛躍して,飛んでもないことを口走ってしまった。
しかも,大声で。
「きっみは! 私をバカにしているのか?! ……~っ薫,私はそんな予定を立てる気は一切ない」
ガタッと取り乱すように立ち上がった先輩が,最後にメガネを押さえながら座る。
ハッキリと告げられて,やっぱりなぁと俺は思った。
寧ろやり方は間違ったものの,伝えた上で思っていたよりダメージを負わなかった事に驚いている位だ。
脳が追い付けていないのかもしれないが。
ただ,また誤解されそうだ。
「すみません,俺も,焦っちゃって。本当は好きだって,それだけ伝えようとしたんですけど」
すっと,瞳どころか顔ごとそらされる。
感情を抑えるように握られた拳に,痛くないのかななんて心配をした。