木曜日は立ち入り禁止。
私たちも後を追って並んで歩く。

……やっぱり藤くん、少し残念そうな顔。

もしかして藤くん、りっちゃんのこと…?!

そこまで考えてしまうともう複雑な三角関係しか思い浮かばない。
どうしよう…。りっちゃんは佐藤くんのことが好きだからその2人が仲良くなったら私は嬉しいけど、藤くんが悲しくなっちゃうのは嫌だな…。

すごくモヤモヤする。

「ねぇ、藤くん。私は藤くんもりっちゃんも応援したい」

私は思いきって伝えてみた。
伝えればこのモヤモヤは解消されるはず!

「え…、なに急に。どうしたの?」

当の本人は怪訝な顔。

……それもそうか。りっちゃんを応援するってことは、佐藤くんと付き合うために応援するってことだもんね。

「あっ、違うよ!2人とも好きだから応援したいってことで…。どっちの結果になってもしょうがないというか、私はりっちゃんも藤くんも佐藤くんも、その、好きだし」
「……???」

わあぁぁ。

ますます変な顔になってる。
本音を伝える習慣がなかった私にしては頑張ったと思うんだけど…。

「何が言いたいかはよく分からないけど、俺のことを応援してくれるってことでいい?」
「そ、そう!そういうこと!」

藤くんはふっと笑うと

「ありがとう」

と言って、私の頭をぽんぽんと撫でた。

だめだよ藤くん、好きな子以外にこんなのしたら!!
と言いたいけど、心地良いから言えない。

「ねぇみくる?ジェットコースターの座席、グッパーで分けて決めない?」

無抵抗で撫でられている私の耳元で、なーさんの声が。

「ぅわぁ!!!!!な、なーさんっ」
「えっ、なになにその反応。まさかお主耳弱いな?てことはこちょこちょ弱いクチだろう」

おらーー。となーさんのこちょこちょ攻撃が私に降り注ぐ。
ほ、ほんとにこちょこちょはダメなんだってばー!!!
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