秘めたる想いと永遠のバディ
いくら紳士的だろうと、見た目がよかろうと…私には無理なのに。

それより、一刻も早く本当のことをペアの彼に告げないと、迷惑にならないだろうか。

しかし、それはあまりに勇気がいることだ。


退屈な入学式のあと、再度寮へ戻り、相部屋の彼は、

「まだ名前言ってませんでしたね。僕はカワカミユキオといいます」

「あ…私は、ナカノオリエです」

お互い、改めてよろしくと言い合ったものの、何だか気まずくて仕方ない。

「お腹空いたな…食堂に行かない?」

そう誘われ、頷いた。

一緒に食堂でご飯を食べている間、自己紹介がてら、お互いのことを簡単に語り合った。

私とペアになったユキオは、埼玉出身の一人息子とのこと。
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