二度目の好きをもらえますか?
「……なにが?」
「バイクの後ろっていうぐらいだから、大谷と密着したんでしょ? 好きって自覚した?」
麻衣子の問いを受け、顔の中心から熱が生まれる。一瞬にして頬が熱くなり、私は返答にまごついた。
「お、大谷くんは……友達だよ」
「うん、でも彩月は好きなんだよね? 反応がモロにそれだし」
どこか図星を指された気がして、赤面のままで俯いた。
昨夜、別れ際に見た彼を思い出していた。
行きと同じく家から離れた所でバイクを停め、ヘルメットを彼に渡した。
ーー「せっかく買ったし。一回こっきりってのも勿体ねーから……また彩月の気が向いたら乗せてやるよ」
そう言いながら無愛想に目を逸らした賢ちゃんが頭の中に浮かび、胸がじんわりと熱くなる。
「その。なんて言ったらいいか……まだ分からなくて」
自分の手元を見たまま、目の前の麻衣子に曖昧な返事をした。
「分からない?」
私は眉を寄せたまま、小さく頷いた。
「前にも言ったけど。結城くんの時とは全然違うから……」
「結城くんの時ねぇ」と呟き、麻衣子はケーキをパクパクと食べ進める。それを見て、私も再びチーズケーキにフォークを入れた。
「バイクの後ろっていうぐらいだから、大谷と密着したんでしょ? 好きって自覚した?」
麻衣子の問いを受け、顔の中心から熱が生まれる。一瞬にして頬が熱くなり、私は返答にまごついた。
「お、大谷くんは……友達だよ」
「うん、でも彩月は好きなんだよね? 反応がモロにそれだし」
どこか図星を指された気がして、赤面のままで俯いた。
昨夜、別れ際に見た彼を思い出していた。
行きと同じく家から離れた所でバイクを停め、ヘルメットを彼に渡した。
ーー「せっかく買ったし。一回こっきりってのも勿体ねーから……また彩月の気が向いたら乗せてやるよ」
そう言いながら無愛想に目を逸らした賢ちゃんが頭の中に浮かび、胸がじんわりと熱くなる。
「その。なんて言ったらいいか……まだ分からなくて」
自分の手元を見たまま、目の前の麻衣子に曖昧な返事をした。
「分からない?」
私は眉を寄せたまま、小さく頷いた。
「前にも言ったけど。結城くんの時とは全然違うから……」
「結城くんの時ねぇ」と呟き、麻衣子はケーキをパクパクと食べ進める。それを見て、私も再びチーズケーキにフォークを入れた。