if…運命の恋 番外編Ⅲ『愛に変わるとき』
そこに優人を寝かしつけた薫がリビングのドアを開けて入って来る
「ん? やっと寝てくれました。ふっ~」
薫が来ると、3人は一斉に薫に向いたため、一瞬どうしたのかと薫が怯むが、すぐに笑顔になり僕たちの傍に腰かける。
「お疲れ様、薫ちゃん、お茶飲むでしょ?」
「あっ・・はい、でも私が・・」
「いいのよッ、そこに座ってて、俊ちゃんのお話の相手してあげてよ。」
母さんが薫にそう言って、薫は不思議そうな顔で僕を見てくる
『ああ~ッ僕たちより父さんと母さんの方が仲が良いって話題でさ・・』
「まぁ~?!」
『なぁ?! まいっちゃうだろ?』
僕がそう言うと、薫はクスッと嬉しそうに微笑んだ
お茶を用意して来た母さんが、その話に再び参加してきた。
「でもねぇ、ホントなんだから、ねぇ、お父さん」
「ああ、、まぁな」
父さんが母さんに突然にそう振られて、慌てて答える姿に
僕も薫も笑いを堪えて顔を見合わせる。
「薫ちゃんのご両親は、どう?」
母さんが唐突にそう聞いて来る。
ホントにもう、母さん・・薫の家の事情はちょっと複雑なんだって、、
それでも、薫が母さんに言ったんだ。