極上パイロットはあふれる激情で新妻を愛し貫く~お前のすべてが愛おしい~
「うん。夏目、早く資格を取りたいのはわかるけど、焦りすぎに見える。休憩時間もずっと勉強してるじゃないか。休まないといい仕事はできないぞ」

「はい」


池尻さんの言う通りだ。
自分には時間がないと焦るばかりに、無理をしすぎているかもしれない。


「よし。気分を入れ替えて。次は、コーヒーメーカーの修理だ」
「わかりました」


私は手早く工具を片づけて、次は機内へ向かった。


夜勤には休憩が二度ある。食事をとったり過眠したりする人も多いが、私は栄養補助食品を片手に、ボルトの締め方のおさらいをしていた。

単に力任せにすればいいのではない。

ボルトが締まるメカニズムを理解し、摩擦力や軸力といったことを考慮して作業にあたる。

経験を積むと、ある程度は感覚でわかるようになるらしいが、私にはまだ無理なのだ。


「タイヤ交換もまともにできないんだって?これだから女は」


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