極上パイロットはあふれる激情で新妻を愛し貫く~お前のすべてが愛おしい~
制帽を返してもらった岸本さんは、直樹くんの頭を優しく撫でてから颯爽(さっそう)と歩き去った。


「すごいすごい。僕、FJAのパイロットになる!」


興奮気味にお母さんに伝える直樹くんを見ているとほっこりする。

岸本さんのちょっとした配慮が彼の夢をあと押ししたのだ。

いつか直樹くんが、本当にFJAのパイロットとして入社してきたらどんなに素晴らしいか。

岸本さんの相変わらずの優しい姿に満足した私は、沈んでいた気持ちが上昇してくるのを感じた。


少し嫌みを言われたくらいで立ち止まっている暇はない。

悔しいなら今よりもっと努力すればいいじゃない。


それから向かった展望デッキで、空に飛び立っていく飛行機を眺めながら気持ちを整える。


うろこ雲が広がりだした空は高い。
この広い空には無数の航空機が飛んでいる。


「岸本さん、どれだろ?」


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