俺をモデルにしてくれよ!?…可愛い系男子の願い…

交差する2人ーー。

走ったーー。

フラフラだし、呼吸だって苦しい。
だけど、もう後戻り出来ない。

自分の気持ちを1度も伝えず、
緋彩にひどいことを言った。
緋彩にー。



緋彩なんかにーー!!





なんであんなひどいことーー。
店を飛び出して、ずっと握ったままのフラペチーノは、半分ぐらい溶けかけ
少しぬるめの温度になっていた。

走って来たことで、喉が、乾きーー。
水分補給。
水分補給なんてモノじゃないぐらい。
全て飲み干した。

甘いキャラメルとクリームのフラペチーノ。
甘い味が口の中に広がる。
だけど時々、しょっぱい。


気づいた時ーー涙だと知った。










「緋彩…………」







緋彩の名前を何回も呼んだ。
周りには、誰も居ない。
誰も居ないことをいい事に
俺は、思う存分泣いたーー。




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