卯月と初恋が訪れる
「えっと、水瀬くんと立花さんって本当にただの幼馴染なの?」




「ちが
「うん!「ただの!」幼馴染だよ!みちるの距離感おかしいだけだから!気にしないで!」




私は食い気味で答えた。




中学のようにみんなみちるの味方になったら困るから。



「…」




みちるが私の顔を見た。




「俺の片想いだよ」




あっ





「「「きゃあああああああ」」」




女子の叫び声と男子の盛り上がる声が混ざり合って教室中がうるさくなった。




「えっ、なに、どういうこと、水瀬くん」




「らるは俺の最初で最後の好きな人ってこと」





みちるは当然の如く真顔で答えた。
< 24 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop