卯月と初恋が訪れる
沸々と怒りが込み上がってきた。




だめだ、今度から警戒して眠らないと。




そしてこの家には味方がいないんだ。



改めて実感した。




「みちるを起こしにいってくる!」




私は階段を駆け下り、玄関を出て、隣の家のインターホンをならした。



「らるちゃん、今日もありがとうね、朝ごはんいつものメニューだから」




みちるママが笑顔で出迎えてくれた。




「わかりました!」




みちるの家族は朝早くから仕事に行かなければならない。だから隣の家の私やてるがみちるの面倒を見ていた。




私はみちるの部屋を勢いよく開けた。




「みちる!起きて!…って、起きてる!?」




朝弱いはずのみちるが起きていた。
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