卯月と初恋が訪れる
「らる、おはよう」



「えっ、なんで起きてるの…?」




「らるのセーラー服を見ないとって思って」




みちるは私の腕を引っ張って抱き寄せた。




「らる、可愛い。似合ってるよ」




みちるが強い力で抱きしめた。



振り解けない。




「昨日はごめん。らるの嫌がることしてごめん」




抱きしめたまま謝ってくれた。




「…」




「いつも告白してごめん」




「それは、…」




それは悪いことじゃない、と言いかけてやめた。あたかも言ってほしいみたいだから。



「でも、昨日も言ったけど俺本気だから」




みちるは抱きしめる手を緩めて私の顔を見た。



「らる、好きだよ」
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