エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません

「それから、この前言ってくれた言葉、無神経とか軽率だなんて思ってない。むしろ、背中を押してもらった」
「え?」
「何度も考えて決断した話にうじうじしたって仕方ないし、会社にとってよくない話なら絶対に小山がストップをかけるはずだ。瑠衣に言われて吹っ切れた。行けるところまで進むわ」

そう言う孝弘の清々しい声に嘘はなく、瑠衣はホッとした。

「それならよかった」

その後、なんだかそのまま終わりにするのも味気ない気がして、互いにちょっとした世間話をしてから電話を切った。

気持ちに応えられなかったのは申し訳ないとは思うけれど、孝弘は瑠衣にとってはじめての恋人であり、今でも大切な友人だ。幸せになってほしいと心から願う。


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