研がれる私/長編エロティックミステリー

第9章ー決行ー

決行①



その日は朝から風もなく穏やかな晴天となった

まあ、”決行”は夜だし室内ってことだから、太陽の陽射し関係ないけど…

とりあえず、気分的にはね…

雨よりは全然いい

今日の段取りは完璧だったわ


***


午後2時過ぎ…

私は今日の料理を作ってる最中だった

ぞろ目三十路バースデーを祝ってくれる、愛する人とカレのお部屋で一緒に食べる料理を…

ナイフとフォークの光り物をグッサグッサっと突っつき合う、舌二枚の持ち主を最大限絵にできるエサ!

ハハハ…、エサよ、エサ!

所詮、私らちょーイカレ、刺激いのち!なロクデナシカップルにはね❣

料理?オードブル?ナントカディッシュ…?

…笑っちゃうわ

んなもん、康友と宮本の前には、どんなにエレガントな高尚料理も、よだれをどれだけ流させられるかの、一刺激物なのよ~~


***


それ、カレとあさましく喰った後…

その後の流れは決まってる

ほろ酔いで満腹となったら、カレのベッドで抱き合う

これはどこのカップルも定番よ

違うのは”これから”になるわ

おそらく獣のように愛し合った私たちは汗まみれよ

シャワーでも浴びるかな

それで、またリビングで乾杯とかって…

ああ、ここまでもやはり世間並みの恋人たちの行動よね

じゃあ、さらにそこからだわ

違うのは…‼

何しろ私、愛するカレを薬物で眠らせて縛ってぶっ殺す予定なんだもの


***



部屋のリビングに座った二人の間で交わされた、カンパイのカキーンって音とともに、グラスの中はカレの胃袋に流し込まれる…

しばらくしてカレは眠気に襲われ、床へ体を横に放り出し、だらしなく眠る…

そしてそのカレが目を覚ました時、体を拘束され、私たちに殺される時を待つ身を晒している…

そこから先は真っ赤な血を、絶叫とが、カレのよって命を奪われた女性たちの”息吹”の中、己の部屋を占拠するのよ

ああ…、そんなイメージ浮かべただけで、私の胸の鼓動はバックンバックン波打ってるわ…


***


という訳で…、持参する料理のパック詰めと梱包は済んだ

ちなみに、メニューはから揚げとポテトラダと生ハムのガーリック漬けetc…

午後6時ちょっと過ぎ…

私は冷蔵庫から冷えたシャンパン3本をクーラーボックスに入れて部屋を出た

あらかじめ呼んでおいたタクシーは、既に自宅マンション前の道路わきでファザードを焚いて待機してくれたわ

では、いざ出陣ね💛






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