研がれる私/長編エロティックミステリー
トリック④
「石渡、さっさと舞台設定しろ!」
「はい、はい…」
康友は手際よく、半ば意識もうろうとしている高石さんと石橋さんを一人でロープ片手に拘束しながら、裏切り者のデブに指示出ししてる
どうやら石渡はソファとテーブルを室の隅に移動するようだ!
えっ…、こ、これは…⁉
石渡によってソファーとガラステーブルがキッチン側に寄せられると、それらに隠れていたリビングの床と壁が露わになった
そこには…、何とフック状の鉄製金具が壁の下部、それとすぐ下の床フローリングに合計8本埋め込んであったのよ!
眼には入っていたが、隅っこだったし、”コレ”だとは気が付かなかった…
***
一方の康友は、ほんの1分ちょっとで、ロープで自由を奪った石橋と高石を二人いっぺんに引っ張って言って…
わー、その鉄製のU字型フックに二人を手錠でつないだよ!
うつ伏せに寝た態勢で、左の手首と左足首をフックに拘束されてる!
「ルイ!お前は仰向けだ」
「いやー!やめてー‼」
康友は私の髪の毛を掴んで乱暴に壁へ叩きつけた
”バターン‼”
「おらー‼ここに寝ろって!」
”カチャ、カチャッ…”
尻もちをついた私の右腕を掴んだ康友は、もう一方の手に手錠を掴み、手早く”作業”を完了させたわ
躊躇など一切なく…
***
「なにするの…⁉康友、お願い、やめて!」
私の絶叫がむなしくリビングに響いてる
さっきまでは、カレとの笑いを交えた楽しい語らいの場だったこの部屋…
今は正に修羅の空間へと急転していた
***
一体何なのよ、これ…‼
私の眼に映るこの光景…
私と頭の接する位置には石橋の頭があって、カレはうつ伏せで左の腕と足がフックと手錠で繋がれている
さらに石橋の足の下には、壁のコーナーに沿って2本の鉄フックはそのままだった
その下に石橋と同じ格好で繋がれた高石が、必至にもがくいて無駄な抵抗を繰り返していたわ
***
「ハハハ…、お前ら、いい格好だなあ」
「石渡ー‼テメー裏切りやがったな⁉最初っからだったのか‼」
目を血走らせ、顔面を紅潮させた石橋が、石渡に向かって怒鳴ってる
そのセリフは、私と高石を含めた3人の代表としてになるよ
あの脂肪ヤロー、ど汚いマネ晒しやがって…‼
私は改めて、寝返った石渡への怒りに火がついたわ
***
「…ああ、最初からさ。石神さんはルイのアクションを読んでいたからな。オレにルイからのオファーが来たら、すぐ声かけて来いっなて。ルイからの手当ての倍を出す条件提示してくれたし、さらにだ、コト成就の暁は、ルイを犯していいって言われちゃあよう、裏切りもするぜ、ハハハ…」
「このブタヤロー!オレ達の信頼を踏みにじりやがって…、許さん‼」
「そうよ!クソヤロー!死んじまえ‼」
石橋の怒号に合わせるかのように、私も口汚く大声で罵ってやったわ
「アハハハ…‼そんな惨めな格好させられて、お前ら何ほざいてんだ。アホ~!」
石渡は瞳孔開いてるのかってくらい、陶酔して、勝者気取りだよ
クソー、クソー‼
***
どうやら、グラスは高石と侵入時、石渡は予め康友から予備の同じグラスを用意されていたようで、クスリの混入が完了したグラスと差しかえたようだ
高石を先にリビングから退去させておいて、そのスキに手早くそれを済ませた…
”俺は侵入の痕跡を残してないか確認してから行くから”とか、うまいこと言って…
やられたわ…‼
「石渡、さっさと舞台設定しろ!」
「はい、はい…」
康友は手際よく、半ば意識もうろうとしている高石さんと石橋さんを一人でロープ片手に拘束しながら、裏切り者のデブに指示出ししてる
どうやら石渡はソファとテーブルを室の隅に移動するようだ!
えっ…、こ、これは…⁉
石渡によってソファーとガラステーブルがキッチン側に寄せられると、それらに隠れていたリビングの床と壁が露わになった
そこには…、何とフック状の鉄製金具が壁の下部、それとすぐ下の床フローリングに合計8本埋め込んであったのよ!
眼には入っていたが、隅っこだったし、”コレ”だとは気が付かなかった…
***
一方の康友は、ほんの1分ちょっとで、ロープで自由を奪った石橋と高石を二人いっぺんに引っ張って言って…
わー、その鉄製のU字型フックに二人を手錠でつないだよ!
うつ伏せに寝た態勢で、左の手首と左足首をフックに拘束されてる!
「ルイ!お前は仰向けだ」
「いやー!やめてー‼」
康友は私の髪の毛を掴んで乱暴に壁へ叩きつけた
”バターン‼”
「おらー‼ここに寝ろって!」
”カチャ、カチャッ…”
尻もちをついた私の右腕を掴んだ康友は、もう一方の手に手錠を掴み、手早く”作業”を完了させたわ
躊躇など一切なく…
***
「なにするの…⁉康友、お願い、やめて!」
私の絶叫がむなしくリビングに響いてる
さっきまでは、カレとの笑いを交えた楽しい語らいの場だったこの部屋…
今は正に修羅の空間へと急転していた
***
一体何なのよ、これ…‼
私の眼に映るこの光景…
私と頭の接する位置には石橋の頭があって、カレはうつ伏せで左の腕と足がフックと手錠で繋がれている
さらに石橋の足の下には、壁のコーナーに沿って2本の鉄フックはそのままだった
その下に石橋と同じ格好で繋がれた高石が、必至にもがくいて無駄な抵抗を繰り返していたわ
***
「ハハハ…、お前ら、いい格好だなあ」
「石渡ー‼テメー裏切りやがったな⁉最初っからだったのか‼」
目を血走らせ、顔面を紅潮させた石橋が、石渡に向かって怒鳴ってる
そのセリフは、私と高石を含めた3人の代表としてになるよ
あの脂肪ヤロー、ど汚いマネ晒しやがって…‼
私は改めて、寝返った石渡への怒りに火がついたわ
***
「…ああ、最初からさ。石神さんはルイのアクションを読んでいたからな。オレにルイからのオファーが来たら、すぐ声かけて来いっなて。ルイからの手当ての倍を出す条件提示してくれたし、さらにだ、コト成就の暁は、ルイを犯していいって言われちゃあよう、裏切りもするぜ、ハハハ…」
「このブタヤロー!オレ達の信頼を踏みにじりやがって…、許さん‼」
「そうよ!クソヤロー!死んじまえ‼」
石橋の怒号に合わせるかのように、私も口汚く大声で罵ってやったわ
「アハハハ…‼そんな惨めな格好させられて、お前ら何ほざいてんだ。アホ~!」
石渡は瞳孔開いてるのかってくらい、陶酔して、勝者気取りだよ
クソー、クソー‼
***
どうやら、グラスは高石と侵入時、石渡は予め康友から予備の同じグラスを用意されていたようで、クスリの混入が完了したグラスと差しかえたようだ
高石を先にリビングから退去させておいて、そのスキに手早くそれを済ませた…
”俺は侵入の痕跡を残してないか確認してから行くから”とか、うまいこと言って…
やられたわ…‼