研がれる私/長編エロティックミステリー
恋人役、決す!④



面接の場所は言うまでもなく、インセイン…

窓際に近い11番席で夜7時半…

合言葉は決まってた

”恋人役の面接席はココかな…”


***


こんなクサいオープニング、今回は省略したいって…

これが私の本音だったわよ

当たり前でしょ?

あの男、何を考えてここまで手の込んだことを…

私は気合い入りまくりで、6時ジャストには11番席でスクリュードライバーをゴクゴクだったわ


***


来た…!

午後7時半5分過ぎ

よし、この際一丁かましてやれ

「やあ、どうも…。アンタの恋人役面接席、ココでいい?」

「あのね、5分遅刻なんだけど…」

「…はは、そりゃすまん。まあ、硬いこというな。ああ、一杯目はマティーニで頼む」

カーッ…

ひょっとして、遅刻わざとかよ!

まあ…、ここは抑えてじっくりだわ

ダブルキャスティングなんてふざけたマネ晒しやがって…!

ガツンと行ってやるわ


***


「今回、私の恋人役応募者は1100人いたんだけど、考えるところあって、その中から最終面談はあなた一人にしたわ。まずは感想をどうぞ」

カレは必死に笑いをこらえていたわ

「いやぁ…、どうもどうもだな。しかしスゲーわな。”すきま女優の館”でも、マイナー・マニアックの宮本ルイに1100人か…。こりゃ、驚きだわ」

「サプライズするなら、1100分の一を通過した理由を考えなさいって。どうなのよ!」

「ルイ…、いきなりテンション、ハイじゃねーか。どうした?」

「…」

こいつ…、早くもけしかけてる…




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