逆転結婚~目が覚めたら彼女になっていました~

「麗人。不思議だな、いがみ合っていた時もあるけど。今はこうして、穏やかに許し合える仲になれるなんて。子供も同級生で、また再会できるなんてさっ」
「そうだな。何人も殺して、最後には全てを焼き尽くそうとした彼女があんなに穏やかになっているなんて。純也が深い愛で、支えて来たんだね」
「俺は、ずっと寂しかったから。彼女の本当に淋しさが、分かったんだ。憎い相手だと思っていてけど、愛しくなったんだ」
「なる程ね。愛と憎しみは、背中合わせだからね」
「憎しみはずっと続くものではない。どんな悪人でも、本当は愛されたいんだともうよ」
「そうだね。愛は全てを許し合えるものだからな」


 敵対していた優衣里と彩が、笑って話をしている姿。
 子供達が楽しく遊んでいる姿。

 全ての過去が癒されてゆくような気がした。
 

 命を奪おうといがみ合った時もあった。
 性に執着して愛を求めた時もあった。
 死んで復讐しようとした時もあった。
 愛する人の為に自ら命を絶った事もあった。

 それぞれの想いを乗り越えて、ようやくここで和解が成立したように思える。

 ずっと長い間想い続けてきた愛を実らせた麗人と優衣里。
 愛する人を殺された憎き相手を愛するようになった純也。
 殺戮を繰り返していたが穏やかな心をとり取り戻し、幸せを手に入れた彩。

 こうしてみると愛も憎しみも背中合わせで、表裏一体なのかもしれない。


 ちなみに文彦は。
 現在は杖を突いて歩けるまで回復して、優衣里からもらった婚約解消の慰謝料で小さな会社を立ち上げた。
 父がやっていた保険代理店だが、身体に障害を負った人を支える保険を提供している。
 雇っている社員は数名だが、みんな身体的に障害を持っている人ばかりだが、楽しく仕事しているようだ。
 結婚はしていないが、陰で支えてくれる女性がいるようで幸せに過ごしているようだ。


 みんなそれぞれの形を手にいれた逆転結婚。
 この幸せが永久に続きますように。


 逆転結婚~目が覚めたら彼女になっていました~END
 

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