私が愛した人は…
車に乗ろうとすると、受け付けの人にとめられた。

「悪い。急いでるんだ」

俺は話を聞かずに去ろうとすると

「木下様が、20分前に出ていかれたのですが…」

鈴が?

「本当か?」

「はい」

「どっちに行ったかわかるか?」

「右に曲がって行かれたので、駅に向かわれたと思います」

「そうか、ありがとう」

駅…

電車で移動したのか?

本家に行くと、親父たちは来ていた。

「暁。とりあえず、本家で待機組と探す組で組員を分けたぞ。鈴ちゃんは?」

「まだ分かんねぇ。電源も切れてる。受け付けの人が、鈴が出て行くのを見たって言っていた」

とりあえず、県内中心に探してもらった。

本家は親父に任し、俺は大鳳組が仕様してる別荘の辺りを探す事にした。

♪〜♪〜

「敦也。大鳳組の様子は?」

敦也には、大鳳組の様子を見に行くよう指示した。

「まだ動きは無いです」

「そうか。引き続き、見張っててくれ。それと、大鳳組の所有してる土地全部もう一度調べてくれ」

「かしこまりました」

大鳳組の別荘を見に行ったが、誰もいなかった。

組員も、店に行ったがいなかったらしい。
< 277 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop