私が愛した人は…
それまでの道のりで、社員の人達にジロジロ見られた。

そりゃそうだよね。

制服来てる高校生がいるんだもの。

場違いすぎるよね。

「鈴。学校お疲れ様」

社長室にいくと、四條さんがいた。

杉野さんは、「また13時頃、来ます」と、部屋を出ていった。

「お疲れ様です。どうしたんですか?」

「お昼一緒に食べようと思って」

「けど、今日お弁当ないですよ?」

「近くのカフェ行くぞ」

「え!?さすがに制服で一緒に行動は…。ここ来るまでに、ものすごく見られましたし…」

「気にするな。ほら、行くぞ」

四條さんに手を引っ張られ、エレベーターで下に降りて会社のすぐ側のカフェに行った。

四條さんが降りてきたことで、社員さんが見てきてコソコソ話していた。

やっぱりものすごく目立っていた。

しかも手繋ぎっぱなしだし。

エレベーター人が乗って来なかったから、いいけど…。

「鈴、何食べるか決まったか?」

「オムライスにします」

「わかった」

四條さんは店員さんを呼び、注文してくれた。
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