風と共に去らなかった夫になぜか溺愛されています
「ん、ウォル?」

「目が、覚めたのか?」

 今までの吐露とは違う口調。優しくグロリアの頭を撫でる。

「リリー。愛している。十年前からずっと。何十年もずっと」

「ウォル。私も」

「いい子だ。今日はまだ寝ていなさい」

「ん……」
 グロリアはまた夢の世界へと誘われていく。

 ウォルター・ブレア。彼はこの人生が四度目の人生だった。
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