fantasista 3 ー永遠にー
「うー、寒っ」
柊がわざとらしく言い、コートのポケットに手を突っ込む。
「誰か暖めてくれる奴、いねーかな」
無視してやろうか。
それとも……
あたしは何も言わず、柊に身を寄せる。
そんなあたしに、柊はそっと腕を回す。
柊はこうやって、いつも優しくあたしに触れてくれる。
柊といると、女の子で良かったなあと心から思う。
柊に寄りかかり、ゆっくり歩く。
柊はあたしをそっと抱き止め、静かに言う。
「すげー幸せ」
何言ってるの。
あたしのほうが、幸せ。