もう一度あなたに恋したときの処方箋
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曖昧な言葉で食事をしても楽しくはなかったし、彼に迷惑をかけている気にさえなってきた。
だから、せっかく追いかけてきてくれたのに私は高木さんに優しくなれなかった。
会社でもプライベートでも変わろうって努力している私の気持ちは、高木さんには伝わっていなかったんだろうか。
そう思っていたら、いきなり高木さんから好きだと言われた。
「篠原、俺は君がいいんだ」
「高木さん、どうして?」
「君を大切に思ってる」
信じられない言葉が高木さんの口から飛び出してくる。
「君が好きだ」
もう何度目かの言葉だけど、ものすごく力強く聞こえる。
「君をもう二度と傷つけたくないんだ」
そう言ってくれた目の前の高木さんは、私と同じくらい傷ついた顔をしている。
優しい人だから、お父さんのこととか学生時代に私が傷ついたことか、たくさん考えてしまっているのだろう。
「高木さん……」