イケメン検事の一途な愛
俺の意図を理解したようで、彼女は親指の指紋でロック解除をした。
さて、一仕事するか。
携帯のカメラ機能で彼女を何枚も撮影し、罵声を浴びせる男の様子もこっそり撮影。
更には動画機能に切り替え、言い争う二人を静かに撮影し始めた。
「お取込み中のところ申し訳ありませんが、そろそろ乗るのか乗らないのか決めて貰えますか?」
何がなんでも女性を帰そうとしない男に鋭い視線を向け、紳士的に彼女の背後へと。
「誰だ、お前。部外者は黙ってろっ」
「あぁ、確かに」
「今帰ったらどうなるか分かってんのか?今後一切出れなくなるぞ?」
「上~等!こっちから願い下げだってのッ!」
「っんだとッ!クソ生意気な女だなっ」
酒でも飲んだのだろう。
男の頬が少し赤らめていて、男の服も乱れている。
「同意した?」
男に聞こえないように彼女の耳元に呟くと、彼女は顔を横に振った。
「OK」
ドアを掴む彼女の手を取り、エレベーターを降りる。
すると、静かにドアは閉まった。
ジャケットを脱ぎ、彼女を包むように肩に掛ける。
そして、彼女を背後に隠すように彼女の前に立ちはだかる。
「刑法176条 強制わいせつ罪。13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の拘禁刑に処する」
彼女の携帯で撮影した写真を男に提示すると、男の表情が一変した。