俺様ドクターは果てなき激愛で契約妻を捕らえて離さない
さっきの店でもそうだったけれど、世界的に有名なブランドだとやはりそれなりに値が張る。
幸也さんは金額を一切見ていなかったけれど、さりげなく確認していた私としてはこんなに高価なものを買ってもいいのかと余計に戸惑ってしまった。
それでも幸也さんに連れられるように二店舗目に入り、いくつかの指輪の試着をする。
その後も昼食の時間を挟みつつ、海外ブランドを中心に見て回り、ここを最後にしようと入店したのは日本のジュエリーブランド。
店員に席へ通され、軽く談笑しつつこのブランドのコンセプトなどを教えてもらう。それによると、指輪ひとつひとつに日本風の名前が付けられていて、そのイメージに合ったデザインと想いが込められているそうだ。
それに魅力を感じ、デザインからではなく指輪に込められている想いから選びたいと幸也さんに提案すると、彼も頷いてくれた。
カタログを見ながら指輪を選ぶ。どのデザインにも素敵な想いが込められているけれど、その中でも気になるものを見つけて試着させてもらうことにした。
ウェーブラインの指輪は私にも幸也さんの指にもよく馴染み、私たちの結婚指輪はもうこれしかないと思えるほどしっくりくる。
左手薬指の指輪を見ながらつい表情を緩めていると、隣から小さく笑う声がした。