俺様ドクターは果てなき激愛で契約妻を捕らえて離さない
「わかりました。山之内さんの連絡先を未華子先生に教えればいいんですね」
「お願いできる?」
「もちろんです」
たぶんふたりは相思相愛だ。山之内さんも未華子先生のことが気になっているようで、連絡先を聞かれたことがあるから。あのときは幸也さんが現れて教えられなかったけれど、今度こそふたりを結び付けたい。でも……。
「すみません。私、山之内さんの連絡先を知りません」
「嘘でしょ⁉」
さっきまでキラキラとした笑顔を浮かべていた未華子先生が途端に絶望的な表情を見せた。そんな彼女を安心させるように「でも大丈夫です」と大きく頷く。
「父に聞けば知っていると思うので、電話して聞いてみます」
「えっ、それは……大丈夫?」
絶望的な表情が一変して、不安そうに眉を下げて私のことを見つめる未華子先生。私と父の関係を知っているので心配なのだろう。
「大丈夫です。ちょうど父に話したいこともあったので、そのついでに」
「そう? それじゃあお願いしてもいいかな」
「はい。さっそく今夜、電話して聞いてみるので私に任せてください」
笑顔を浮かべて、自分の胸をトンと叩いた。