壊れるほどに愛さないで
「あ、でも……」
美織が、朝と同じように、営業車の助手席側の扉の前で、困った顔をしている。
少しだけ残業をした後、俺達は、誰も居なくなった営業所を出るとすぐに、俺は、営業車のエンジンを掛けた。そして、ボンネットの上に腕を預けて、向こう側の美織を見下ろした。
「本当は、ダメだけどね、それに今更じゃない?朝も乗ったじゃん」
唇を持ち上げた俺を少しだけ眺めると、美織は諦めたように助手席に乗り込み、シートベルトを閉めた。
「えと、ありがとう……」
「おれん家に車置いてからいこう、飲みたいし」
「あ、の……」
ハンドルを握りながら、横目でみれば、困惑している美織が可愛らしい。美野里のワンピースを着ているからだろうか。まるで、隣に美野里がいるような錯覚すら起こす。
「今日は美織は飲まなくていいし、帰りは責任持って送るから」
小さく頷くと美織は、ほっとしたように笑う。その笑顔に、俺の心臓が、一瞬跳ねる。
俺は、跳ね上がる心臓を落ち着かせるために、今朝のことを持ち出した。
「えと……あのさ、今日の手紙……誰とか検討つく?」
美織は、すぐに小さく首を振る。
美織が、朝と同じように、営業車の助手席側の扉の前で、困った顔をしている。
少しだけ残業をした後、俺達は、誰も居なくなった営業所を出るとすぐに、俺は、営業車のエンジンを掛けた。そして、ボンネットの上に腕を預けて、向こう側の美織を見下ろした。
「本当は、ダメだけどね、それに今更じゃない?朝も乗ったじゃん」
唇を持ち上げた俺を少しだけ眺めると、美織は諦めたように助手席に乗り込み、シートベルトを閉めた。
「えと、ありがとう……」
「おれん家に車置いてからいこう、飲みたいし」
「あ、の……」
ハンドルを握りながら、横目でみれば、困惑している美織が可愛らしい。美野里のワンピースを着ているからだろうか。まるで、隣に美野里がいるような錯覚すら起こす。
「今日は美織は飲まなくていいし、帰りは責任持って送るから」
小さく頷くと美織は、ほっとしたように笑う。その笑顔に、俺の心臓が、一瞬跳ねる。
俺は、跳ね上がる心臓を落ち着かせるために、今朝のことを持ち出した。
「えと……あのさ、今日の手紙……誰とか検討つく?」
美織は、すぐに小さく首を振る。