壊れるほどに愛さないで
「み、見てないわ。患者のカルテを勝手に見るなんて懲戒解雇ものだからっ」
「じゃあ、どうして、美野里さんの心臓が、私に移植されてるのを知ってたんですか?美野里さんの移植の件は、ごく一部の家族しか知らない情報だと、美野里さんのご家族……もうご存知だと思いますが、院長の息子である、私の婚約者から直接聞きました」
「そうなの?今……はじめて聞いたわ」
「いえ、貴方は、私に向かって『雪斗が私に惹かれるのは、心臓のおかげだ』とハッキリといいました。ドナーのことは、雪斗は知りません。それなら、貴方がどうして、このことを知ってるのか……」
「知らないっ、あなたの記憶違いじゃないのっ!あたしは、病院で働いてるのよ。病院ってところは、噂話も多いの。閉鎖的な環境で、嘘か本当かわからない情報なんて、そこら中に溢れてる。たまたま、あたしも貴方の移植の事を誰かから、噂話の一つとして聞いたのを覚えてた、それだけよ!」
私は掌を、ぎゅっと握りしめると、桃葉の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「そんな事、信じられると思いますか?もしカルテを見てないと言い切るのなら、私の婚約者……院長の息子である彼に頼んで私の電子カルテに不正なアクセスがないか、監査に入ってもらいます!」
私は、強く言い切ると、桃葉に背を向けて歩き出す。
──お願いっ……桃葉さん、引き止めて……。
「じゃあ、どうして、美野里さんの心臓が、私に移植されてるのを知ってたんですか?美野里さんの移植の件は、ごく一部の家族しか知らない情報だと、美野里さんのご家族……もうご存知だと思いますが、院長の息子である、私の婚約者から直接聞きました」
「そうなの?今……はじめて聞いたわ」
「いえ、貴方は、私に向かって『雪斗が私に惹かれるのは、心臓のおかげだ』とハッキリといいました。ドナーのことは、雪斗は知りません。それなら、貴方がどうして、このことを知ってるのか……」
「知らないっ、あなたの記憶違いじゃないのっ!あたしは、病院で働いてるのよ。病院ってところは、噂話も多いの。閉鎖的な環境で、嘘か本当かわからない情報なんて、そこら中に溢れてる。たまたま、あたしも貴方の移植の事を誰かから、噂話の一つとして聞いたのを覚えてた、それだけよ!」
私は掌を、ぎゅっと握りしめると、桃葉の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「そんな事、信じられると思いますか?もしカルテを見てないと言い切るのなら、私の婚約者……院長の息子である彼に頼んで私の電子カルテに不正なアクセスがないか、監査に入ってもらいます!」
私は、強く言い切ると、桃葉に背を向けて歩き出す。
──お願いっ……桃葉さん、引き止めて……。