壊れるほどに愛さないで
──犯人は、近日美織の前に姿を表す。
または、何らかしらのアクションを起こすはずだ。本来なら昨日、美織を拉致するべく、用意周到に美織拉致計画を立て、実行にうつしたのに失敗に終わっているからだ。
(美織には、もう二度と触れさせない)
待野雪斗から送られてきた画像を、僕は更に指先で拡大する。
一人の男は、茶髪にパーマ。もう一人は、赤髪にピアスか。
「……ん?茶髪にパーマの……この顔……」
思わず、眉に皺がよる。
この顔の持ち主が、待野雪斗とどういった関係かは知らないが、僕はこの顔を見たことがある。
「コイツ……なのか?」
美織からの連絡はまだない。僕は、画像を睨みながら暫く考え込んだ後、なかなか駅に現れない美織を液晶画面に浮かべてタップした。
数コール後、通話に切り替わる。
「もしもし、美織?今どこ?」
瞬時に僕のスマホを持つ手が震える。電話の向こうから聞こえてくる音に、心臓が跳ね上がる。
『……もしもし。葉山美織さんのご家族の方でしょうか?』
「は、い……婚約者です……」
『落ち着いて聞いてください。今、葉山さんが怪我をされて東都大学附属病院に搬送中です……』
僕は、スマホを放り投げると、すぐに車のアクセスを踏み込んだ。
または、何らかしらのアクションを起こすはずだ。本来なら昨日、美織を拉致するべく、用意周到に美織拉致計画を立て、実行にうつしたのに失敗に終わっているからだ。
(美織には、もう二度と触れさせない)
待野雪斗から送られてきた画像を、僕は更に指先で拡大する。
一人の男は、茶髪にパーマ。もう一人は、赤髪にピアスか。
「……ん?茶髪にパーマの……この顔……」
思わず、眉に皺がよる。
この顔の持ち主が、待野雪斗とどういった関係かは知らないが、僕はこの顔を見たことがある。
「コイツ……なのか?」
美織からの連絡はまだない。僕は、画像を睨みながら暫く考え込んだ後、なかなか駅に現れない美織を液晶画面に浮かべてタップした。
数コール後、通話に切り替わる。
「もしもし、美織?今どこ?」
瞬時に僕のスマホを持つ手が震える。電話の向こうから聞こえてくる音に、心臓が跳ね上がる。
『……もしもし。葉山美織さんのご家族の方でしょうか?』
「は、い……婚約者です……」
『落ち着いて聞いてください。今、葉山さんが怪我をされて東都大学附属病院に搬送中です……』
僕は、スマホを放り投げると、すぐに車のアクセスを踏み込んだ。