壊れるほどに愛さないで
「あ、良かった。ちゃんと覚えててくれたんだ?命の恩人になっちゃったな」
三橋が、いつもの軽快な口調で唇を持ち上げた。
「こら、非番だからって、患者さんの口の利き方も知らないのか?困った奴だな……」
三橋の軽口に、野田医師が呆れたような顔をしながら、こちらに向かって肩をすくめた。
「ま、でも、三橋君の話だと、美織ちゃん、発作も起こしてたみたいだから。偶然とはいえ、見つけて連れてきてもらって良かったよ。おまけに……妊娠中だしね」
「どうして、その事?」
「僕が話したんだ。美織が妊娠の可能性があるって」
友也の言葉に、野田医師が小さく頷いた。
「婚約者の方から聞かなかったら、危うくCTとるとこだったから助かったよ。さっき、婦人科の先生からエコー写真見せてもらったけど、順調そうで何よりだね。まだ先の話だけど、分娩方法だけ婦人科の先生とよく相談してね」
「あ……分かりました……本当に、ありがとうございます」
野田医師は私が運ばれてきた際、友也が婚約者だと名乗って付き添いした事で私達の関係に気づいたんだろう。当然だが、何処となく複雑な顔をしているように見える。
「……まさか美織ちゃんの婚約者が橘院長のご子息とは思わなかったけどね……」
「そ、うなんです……なかなか言えなくて、すみません」
「いや、美織ちゃんの幸せは喜ばしく思ってるよ」
野田医師が、友也を振り返る。
三橋が、いつもの軽快な口調で唇を持ち上げた。
「こら、非番だからって、患者さんの口の利き方も知らないのか?困った奴だな……」
三橋の軽口に、野田医師が呆れたような顔をしながら、こちらに向かって肩をすくめた。
「ま、でも、三橋君の話だと、美織ちゃん、発作も起こしてたみたいだから。偶然とはいえ、見つけて連れてきてもらって良かったよ。おまけに……妊娠中だしね」
「どうして、その事?」
「僕が話したんだ。美織が妊娠の可能性があるって」
友也の言葉に、野田医師が小さく頷いた。
「婚約者の方から聞かなかったら、危うくCTとるとこだったから助かったよ。さっき、婦人科の先生からエコー写真見せてもらったけど、順調そうで何よりだね。まだ先の話だけど、分娩方法だけ婦人科の先生とよく相談してね」
「あ……分かりました……本当に、ありがとうございます」
野田医師は私が運ばれてきた際、友也が婚約者だと名乗って付き添いした事で私達の関係に気づいたんだろう。当然だが、何処となく複雑な顔をしているように見える。
「……まさか美織ちゃんの婚約者が橘院長のご子息とは思わなかったけどね……」
「そ、うなんです……なかなか言えなくて、すみません」
「いや、美織ちゃんの幸せは喜ばしく思ってるよ」
野田医師が、友也を振り返る。