壊れるほどに愛さないで
「綾瀬さん、これ……?」
「うん、手紙で美織と退職手続きとか住んでたアパートが借上げ社宅扱いになってたからその退去手続きとかをやり取りしてて、今日美織と最後の書類のやり取りが終わったんだけど……私宛の封筒の中に雪斗くん宛の手紙が入ってたの……渡して欲しいってことなんだと思って」
「ありがとう」
俺は和の掌から封筒を受け取ると、作り笑いを浮かべてから和に背を向けた。
従業員扉を開ければ、地面にうっすらと雪が積もっている。俺は、一歩一歩踏みしめるように雪を踏みしめながら営業車に乗り込んだ。
そしたエンジンをかけ、少し走らせるとすぐに路肩に車を停める。車のフロントガラスには、冬空から雪の粒がひらりと落ちては水になるをただ繰り返している。
「美織……」
俺は鞄から封筒を取り出すと、しばらくその封筒を眺めていた。直接俺に渡さないという事は、美織は俺に会うつもりがないということだ。その意味は考えなくても分かる。俺は騒がしくなった心を落ち着かせようと、煙草に手をかけようとして止めた。
「後回しにしたって……しょうがねぇだろ」
そう言葉に吐いて自分に言い聞かせると、俺は封筒を開き、中に折り畳まれた手紙を広げた。
「うん、手紙で美織と退職手続きとか住んでたアパートが借上げ社宅扱いになってたからその退去手続きとかをやり取りしてて、今日美織と最後の書類のやり取りが終わったんだけど……私宛の封筒の中に雪斗くん宛の手紙が入ってたの……渡して欲しいってことなんだと思って」
「ありがとう」
俺は和の掌から封筒を受け取ると、作り笑いを浮かべてから和に背を向けた。
従業員扉を開ければ、地面にうっすらと雪が積もっている。俺は、一歩一歩踏みしめるように雪を踏みしめながら営業車に乗り込んだ。
そしたエンジンをかけ、少し走らせるとすぐに路肩に車を停める。車のフロントガラスには、冬空から雪の粒がひらりと落ちては水になるをただ繰り返している。
「美織……」
俺は鞄から封筒を取り出すと、しばらくその封筒を眺めていた。直接俺に渡さないという事は、美織は俺に会うつもりがないということだ。その意味は考えなくても分かる。俺は騒がしくなった心を落ち着かせようと、煙草に手をかけようとして止めた。
「後回しにしたって……しょうがねぇだろ」
そう言葉に吐いて自分に言い聞かせると、俺は封筒を開き、中に折り畳まれた手紙を広げた。