壊れるほどに愛さないで
「俺も思ってさ。さっきまでぬいぐるみ抱えて、俺の後ろに居たんだけどな」
「美里?美里ー?」
私も名前を呼びながら、辺りを見渡すがいつもの小さな姿は見当たらない。
「……ケホン……ケホッ」
その時、寝室から聞こえてきた声に雪斗がすぐに駆け出すと、ベッドの隅で毛布にくるまっている美里を抱え起こした。
「美里っ、大丈夫か?」
「ぱぱ……ケホッ……」
今年五つになる娘の美里は生まれつき身体が弱い。冬になるとこうして時折発作を起こすことがあり、定期的に野田医師に診てもらっていた。
「雪斗、どうしよう、此処からだとかかりつけの病院遠いから……」
「美織、車の鍵とってきて。ちょうど明日から俺が担当する総合病院がすぐ近くだから。そこで診てもらおう」
「分かった」
雪斗は、苦しげに咳き込む美里を毛布で包むとすぐに抱き上げて玄関へと向かっていく。
「ケホケホッ……こわい……」
見れば小さな掌が雪斗をぎゅっと掴んでいる。
「美里、大丈夫だよ、パパとママが側にいるから。病院で診てもらおうな」
私は母子手帳と医療証を鞄に突っ込むと雪斗に車の鍵を手渡し、三人で病院へと向かった。
「美里?美里ー?」
私も名前を呼びながら、辺りを見渡すがいつもの小さな姿は見当たらない。
「……ケホン……ケホッ」
その時、寝室から聞こえてきた声に雪斗がすぐに駆け出すと、ベッドの隅で毛布にくるまっている美里を抱え起こした。
「美里っ、大丈夫か?」
「ぱぱ……ケホッ……」
今年五つになる娘の美里は生まれつき身体が弱い。冬になるとこうして時折発作を起こすことがあり、定期的に野田医師に診てもらっていた。
「雪斗、どうしよう、此処からだとかかりつけの病院遠いから……」
「美織、車の鍵とってきて。ちょうど明日から俺が担当する総合病院がすぐ近くだから。そこで診てもらおう」
「分かった」
雪斗は、苦しげに咳き込む美里を毛布で包むとすぐに抱き上げて玄関へと向かっていく。
「ケホケホッ……こわい……」
見れば小さな掌が雪斗をぎゅっと掴んでいる。
「美里、大丈夫だよ、パパとママが側にいるから。病院で診てもらおうな」
私は母子手帳と医療証を鞄に突っ込むと雪斗に車の鍵を手渡し、三人で病院へと向かった。