壊れるほどに愛さないで
「……じゃあ美里ちゃん、お咳の甘いお薬出しておくから、院内処方箋受け取ったらすぐに飲もうね、お咳おさまるからさ」
美里がこくんと頷く。
「で、美織。美里ちゃんだけど、発作というよりも少し風邪気味で喉に炎症が見られるだけだから三日ほどで治ると思う。心配いらないよ」
「ありがとう……安心した」
「僕も安心した」
「え? 」
友也が私の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「美織が幸せそうで嬉しかったんだ。また会えるとも思ってなかったしね」
「私も……友也が自分の夢を見つけて、こうして沢山の患者さんに寄り添ってる姿が見れて嬉しかった……ありがとう」
「うん。僕……ちょうど来月から、父の病院に戻るんだ……だからこうして最後に会えて本当によかったよ。元気でね」
友也が右手を差し出す。私もそっと友也の右手に右手を重ねた。
「友也も身体に気をつけて……元気でね……」
「うん、美織また来世でね」
友也が悪戯っ子のように歯を見せて笑う。
その笑顔に心の片隅にずっと燻っていたモノが、ほろりと音をたてて溶けていくのを私は感じた。
美里がこくんと頷く。
「で、美織。美里ちゃんだけど、発作というよりも少し風邪気味で喉に炎症が見られるだけだから三日ほどで治ると思う。心配いらないよ」
「ありがとう……安心した」
「僕も安心した」
「え? 」
友也が私の瞳を真っ直ぐに見つめた。
「美織が幸せそうで嬉しかったんだ。また会えるとも思ってなかったしね」
「私も……友也が自分の夢を見つけて、こうして沢山の患者さんに寄り添ってる姿が見れて嬉しかった……ありがとう」
「うん。僕……ちょうど来月から、父の病院に戻るんだ……だからこうして最後に会えて本当によかったよ。元気でね」
友也が右手を差し出す。私もそっと友也の右手に右手を重ねた。
「友也も身体に気をつけて……元気でね……」
「うん、美織また来世でね」
友也が悪戯っ子のように歯を見せて笑う。
その笑顔に心の片隅にずっと燻っていたモノが、ほろりと音をたてて溶けていくのを私は感じた。