壊れるほどに愛さないで
長い睫毛を揺らす美織を見つめながら、僕は、そっと頬に触れる。

規則的な呼吸を繰り返す、美織の美しい寝顔に見惚れてしまう。

その目元には、うっすらと涙の痕が見えた。

「ごめん……」   

こんな風に、無理やり美織を抱いたのは、初めてだった。

ベッドに押し倒してからも、せめてシャワーを浴びたいという美織の服を無理やり脱がして、僕は、欲望のままに行為に及んだ。

『待って、お願い、友也っ……』 

何度も、美織は拒んでいたが、僕は、無理やり美織の中に入って、美織が達しても、しばらく突き上げた。

理由は、自分でも分かっている。


ーーーー嫉妬だ。


僕は、今日、営業の途中でちょうど、病院の前を通りかかった。本当は、営業車に、恋人とはいえ、他人を乗せるのは禁止されているが、美織が心配だったこともあり、病院の入り口で僕は、美織が出てくるのを待っていた。
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