壊れるほどに愛さないで
「美織さんの、随分年季入ってるから」
いつまでも俯いているのもおかしいと思い、
私は、俯いた顔を上げて、雪斗を見上げた。
切長の綺麗な瞳とかち合えば、やっぱり心臓が締め付けられる。
「小さい頃……からのお気に入りで……雪が好きだから」
マグカップを好きな理由を伝えるだけで、ひどく緊張する。恥ずかしくて頬が紅潮してくる。
雪斗が、私の言葉を聞きながら、ほんの少しだけ驚いたような顔をした。よく見れば、並べておいてある、雪斗のマグカップも白だ。私のより、少しだけ黄身がかった、オフホワイトのマグカップだった。
「待野さんのも……オフホワイトですね」
「あー……こんなこと言ったら口説いてると思われそうで、あれなんですけど、……俺も雪が好きで、マグカップは、白なんです」
雪斗は、肩をすくめた。
「オフホワイトもいいですね、雪に日差しが差し込んでるみたいで……」
雪斗が、今度こそ大きく目を見開いた。
「えと、何か……?」
雪斗の表情に思わず、私は、声が出ていた。
「美織さん、スマホあります?」
いつまでも俯いているのもおかしいと思い、
私は、俯いた顔を上げて、雪斗を見上げた。
切長の綺麗な瞳とかち合えば、やっぱり心臓が締め付けられる。
「小さい頃……からのお気に入りで……雪が好きだから」
マグカップを好きな理由を伝えるだけで、ひどく緊張する。恥ずかしくて頬が紅潮してくる。
雪斗が、私の言葉を聞きながら、ほんの少しだけ驚いたような顔をした。よく見れば、並べておいてある、雪斗のマグカップも白だ。私のより、少しだけ黄身がかった、オフホワイトのマグカップだった。
「待野さんのも……オフホワイトですね」
「あー……こんなこと言ったら口説いてると思われそうで、あれなんですけど、……俺も雪が好きで、マグカップは、白なんです」
雪斗は、肩をすくめた。
「オフホワイトもいいですね、雪に日差しが差し込んでるみたいで……」
雪斗が、今度こそ大きく目を見開いた。
「えと、何か……?」
雪斗の表情に思わず、私は、声が出ていた。
「美織さん、スマホあります?」