壊れるほどに愛さないで
それが、何を意図するのか、なんとなく分かった私は、友也の顔が頭をよぎった。

半同棲してる恋人が、いるのでと、スマホを出さないのが普通なのかもしれない。

「あ、持ってます」

私は、ポケットから、白い手帳型のスマホカバーに包まれた、スマホを取り出した。

友也からのラインメッセージが届いているのを見て、中身も見ずに慌ててポップアップ通知を消す。

「スマホカバーも白なんだ」

雪斗が笑いながら、スラックスから黒いスマホを取り出した。

「じゃあ、QRコード読ませてもらって、おくりますね」

雪斗が、慣れた手つきでスマホを操作すると、私のスマホがすぐに震えた。

「美織さんに、どうしても見せたくて」

スマホを確認すると、『待野です』というラインメッセージと共に、画像が一枚だけ送られてきていた。

真っ白な雪景色に、朝日が差し込んで、ほんのり優しく色づいている。この景色を既存の色で表すとしたら、オフホワイトしかないなと思った。

雪斗を見上げれば、少し恥ずかしそうな顔で頭を掻いている。
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