壊れるほどに愛さないで

「和が、寿退社しちゃったら寂しいな」

「だから、美織に枝豆食べさせたの」

「ありがとう」

和は、優しい。いつも私のことを想って、自分のことのように私の事を考えて、寄り添ってくれる。

あっ、と和が、ふと何かを思い出したように、真面目な顔で私を見つめた。

「それはそうとさ……美織、待野君のこと、どう思ってるの?」

「え?」

「待野君と話してる時の美織……他の営業マンと話してる感じと違うから」

「えっと……」

どう……?と聞かれても上手く答えられない。

ただの同僚、ではない。少なくとも自分の中では。

でも何故、こんなに彼が気になるのは、何度考えても分からない。

「分からないの……でも……」

雪斗の瞳と目が合うだけで、心臓が、落ち着かなくなる。心が雪斗に吸い込まれていきそうになる。

「でも?」

お酒のせいだろうか、それとも雪斗の事を考えてるせいだろうか。だんだん顔が熱くなる。
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