壊れるほどに愛さないで
「えと、何か……?」

「いや、美織さんて、本当、白いモノ好きなんだなと思って」

雪斗が、私のカルピスチューハイを指差しながら、店員に、恭平と自分の分のビールを注文した。

「待野さん、は、お酒強いんですか?」

「雪斗でいいよ、だって今、労働時間じゃないワケだし。だから敬語もなしで。ちなみに、酒は強いかな」

子供みたいにくしゃっと笑う雪斗に、思わず、見惚れていた。

「美織さん?どうかした?」

「いえ……」

「あ、じゃあ、あたしも、雪斗くんで、敬語なしにするね、宜しくー」

「恭平が、いいなら」

「雪斗、マジで手は出すなよ」

「お前、酔ってんな」

恭平は、アルコールが結構回ってるのか、熱を帯びた酔っぱらいの瞳をしている。
< 66 / 301 >

この作品をシェア

pagetop