壊れるほどに愛さないで
「いっとくけど、美織に手出さないでよ」
「わかってますって」
和にすごまれて、咄嗟に敬語になった俺を見ながら、意味ありげに唇を持ち上げたまま、恭平が、扉を閉めた。
タクシーが、再び走り出して、すぐだった。
俺の右肩にこつんと、美織の頭が、預けられる。
アルコールのせいだろうか。自分の体の一部分に彼女が、触れているだけで身体が熱を帯びてきそうだ。
俺は、酔いを覚ますように、窓を少しだけ開けた。夜風が、車内に吹き込んで、彼女の栗色の髪をふわりと巻き上げて、甘い匂いが鼻を掠める。
美織は、睫毛が長い、ほんのり染まった頬は
お酒のせいだろう。和は、美織がお酒が弱いと言っていたが、カルピス酎ハイをあの後もおかわりしていたから、てっきりそこまで弱くないのかと思っていた。
「わかってますって」
和にすごまれて、咄嗟に敬語になった俺を見ながら、意味ありげに唇を持ち上げたまま、恭平が、扉を閉めた。
タクシーが、再び走り出して、すぐだった。
俺の右肩にこつんと、美織の頭が、預けられる。
アルコールのせいだろうか。自分の体の一部分に彼女が、触れているだけで身体が熱を帯びてきそうだ。
俺は、酔いを覚ますように、窓を少しだけ開けた。夜風が、車内に吹き込んで、彼女の栗色の髪をふわりと巻き上げて、甘い匂いが鼻を掠める。
美織は、睫毛が長い、ほんのり染まった頬は
お酒のせいだろう。和は、美織がお酒が弱いと言っていたが、カルピス酎ハイをあの後もおかわりしていたから、てっきりそこまで弱くないのかと思っていた。