壊れるほどに愛さないで
大学の時に付き合い始めた、友也との交際は、丸3年になる。社会人になってからは、私は週末になると、友也の家に泊まりにきて、泊まった日の朝ご飯を作るのが、お決まりになっていた。

友也が、私が蒸らしておいた、ルイボスティーをグラスに注いでいく。

「いただきます」
「いただきます」

二人揃って、同じベッドで眠り、同じ食事を食べる生活も随分慣れた。

「美織のご飯は、お店のより美味しい」

「いいすぎだよっ」

「いいじゃん、僕は、本気で思ってるし」

友也が、二重瞼を細めながら、ニコリと微笑むと、形のよい唇で、お味噌も大きめに握った鮭のおにぎりも、すぐに平らげていく。

その時、友也がふと、ダイニングテーブル横にかけてある、カレンダーを眺めた。

「美織、今日の定期検診、やっぱり僕も行こうか?」

「あ、大丈夫だよ、午前中有給もらってるし、ただの定期検診だから」

今日は、月曜日だが、病院の定期検診に行くために、私は午前休をもらっていた。

「体調は変わりない?」

「うん、全然大丈夫。ただ、待ち時間が長くて、いつもお尻が痛くなるから、嫌なんだよね」

口を尖らせた私を見ながら、友也が笑った。
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