六月の月に愛を誓う。
小さな子どものようにずっとはしゃいでいる律希に、思わずくすりと笑みが溢れた。


「あ…俺、はしゃぎすぎ…?久しぶりの水族館もそうだけど、先輩と一緒に来れたのが嬉しくてつい…」

「ううん。私も嬉しいし楽しいよ」


そう言うと、律希はもっと嬉しそうに笑い、律希が笑うだけで私も嬉しくなった。


「うわ、ジャンプすげぇ高い…」

「わ、本当だ…!かわい…」


–––––バッシャーン!


可愛いね、と続けようとした言葉は、大量に降り注いできた水によって掻き消された。

律希とお互い驚いた顔で顔を見合わせ、ふっと吹き出す。


「あはは!まじか、びしょ濡れじゃんかー」

「こんなに水かかるなんて思わなかった」


びしょ濡れになってしまったけど、それよりも楽しくて幸せで、この時間がずっと続けばいいのになと思った。





初デートの水族館から一ヶ月半が経ったが、相変わらず律希とは順調に付き合えている。
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