十年前の約束
「どうして道路になんか飛び出したりしたのって、あの子を問い詰めた時。言ったのよ。“春香ちゃんに言われたから”って」
……っう、あ。
不意に強い頭痛に襲われた。両手で頭を抱え込むと耳鳴りまで響いてくる。
「春香ちゃんの言うことなんて聞かなければ良かったって……泣いていたわ。そうしたら死ぬこともなかったのにって」
おばさんの責めが追い討ちをかけた。
あの時の事故の詳細が、頭の中でリアルに再現される。思い出すことをずっと避けてきた罪悪感の塊が。
私と真帆ちゃんは二人で遊んでいた。道路に面した公園でボールを投げ合っていた。
私が投げたボールが公園から外に飛び出し、車道へと転がった。
それを取りに行ったせいで彼女は事故に遭った、と詳細を省いて記憶していたが。真相はもっと酷かった。
『っああ、もう! ちゃんと受け止めてよ!』
『ごめん、春香ちゃん』
ひとりっ子なせいもあり、わがままだった私は、真帆ちゃんにキツくあたった。
『ボール取ってきてよ! あれはパパに買ってもらった大事なものなんだからっ!』
日頃から私の言いなりだった彼女は、弱々しく笑った。二度目の「ごめんね」を耳にした。
……っう、あ。
不意に強い頭痛に襲われた。両手で頭を抱え込むと耳鳴りまで響いてくる。
「春香ちゃんの言うことなんて聞かなければ良かったって……泣いていたわ。そうしたら死ぬこともなかったのにって」
おばさんの責めが追い討ちをかけた。
あの時の事故の詳細が、頭の中でリアルに再現される。思い出すことをずっと避けてきた罪悪感の塊が。
私と真帆ちゃんは二人で遊んでいた。道路に面した公園でボールを投げ合っていた。
私が投げたボールが公園から外に飛び出し、車道へと転がった。
それを取りに行ったせいで彼女は事故に遭った、と詳細を省いて記憶していたが。真相はもっと酷かった。
『っああ、もう! ちゃんと受け止めてよ!』
『ごめん、春香ちゃん』
ひとりっ子なせいもあり、わがままだった私は、真帆ちゃんにキツくあたった。
『ボール取ってきてよ! あれはパパに買ってもらった大事なものなんだからっ!』
日頃から私の言いなりだった彼女は、弱々しく笑った。二度目の「ごめんね」を耳にした。