エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
私はきゅ、と唇を噛んで、それからゆっくり口を開く。
「か、身体のことで迷惑かけるのが嫌」
「迷惑なんて思ってないし、もしできないことが出てきたら俺はそれも共有したい。そもそも、俺のほうが迷惑をかけてる自信がある」
昴さんはきっぱりと言った。
「な、なんですか、そのわけのわからない自信は」
「だってそうだろ? 女性を振るのに香澄を利用して、自分が疲れた時にだけ香澄を利用して、副病院長になるのだって契約結婚なんて形で香澄を利用したんだ。香澄はすでに俺に一生分以上の迷惑をかけられてるんだぞ。せめて少しくらい、それを取り返せよ」
めちゃくちゃな理論だけど、昴さんらしくて眉を寄せて笑ってしまう。
昴さんも小さく笑うと、少しして真剣な顔になる。
「大きいのは子どものことだよな?」