エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

 その日、夕方になって香澄と昴が二人を迎えに来て、小春に香菜が抱き着いて離れたくないと泣いた。
 香澄が優しく諭して香菜を抱っこすると、香菜はなんとか泣き止む。

 香澄もすっかり母親の顔もしていて、なんとも感慨深いものがある。

 考えていると、朝より香澄の首元に赤い跡が増えているのが見えてしまって、思わず視線を逸らした。

 視線を逸らした先に一緒に来ていた昴が機嫌良く立っている。

(二人のそういう時間を作るために預かったんじゃないからな!)

 あくまで小春を喜ばせるためだ。

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