エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

 その日はそのまま夜勤だったので病院に行くと、昴に遭遇する。

 思わず顔を顰めると、昴はものすごくご機嫌な様子でこちらにやってきた。

「今日は二人のこと、ありがとう。たまにしかない香澄との二人の時間だし、しっかり堪能した」
「ぶっ……!」

(わかってたけど……言うなよ!)

 そう思って昴を睨んだ。
 しかしいつも以上にやけにご機嫌な昴を見ていると、息を吐いて許してしまう。

「お前ら結婚何年だよ」
「え? もうすぐ7年かな」
「すごいよ……お前」
「仕方ないだろ、不思議とどんどん好きになるしかない」

 はっきりと昴は言う。
 昴のこういうところはすごいと思う。
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