内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
「子供たちのお父さんです」

気恥ずかしさを覚えながら答えると、先生が目を瞬かせる。

父親はいないと話していたからだろう。

どこまで詳しく事情を話せばいいかと果歩が迷っていたら、卓也が先に口を開く。

「今までは私だけ海外暮らしだったんです。やっと迎えに来られて、今後は一緒に暮らします。妻の就活も不要になりましたので、もう子供たちを預けることはないと思います。お世話になりました」

(つ、妻……)

その響きに照れてもじもじしながら、今後の生活が大きく変化することに気づいた。

(そっか。お兄ちゃんが許してくれたら卓也さんと入籍して、就活の必要がなくなるんだ。子供たちと一緒にニューヨークに引っ越して、家族四人の新しい生活が始まる。私、初めての海外だ……すごく楽しみ!)

不安よりも好奇心が勝り、ワクワクと胸が高鳴った。

保育士の先生は卓也の説明に納得して目を細める。

「お父さんがいらっしゃらないというのは、海外にお住まいという意味だったんですね。ご家族そろって暮らせるようになって、よかったですね」

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