内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
彼自身はベッドボードと羽根枕に背を預けて座り、ほどよく引きしまった小麦色の上半身や長い足をさらしている。

激しく動いていたため、まだ暑いのだろう。

(色っぽい。男の人にそう思うのは変?)

やや目尻の垂れた二重の目をして、右の目尻には魅惑的なほくろがひとつある。

鼻筋は通り、適度な厚みのある唇は大人の男の色気を醸している。

凛々しさと美しさを兼ね備えた彼に対し果歩は丸顔の童顔で、時々学生に間違われる。

自己評価として容姿は平凡のど真ん中だ。

(私にはもったいないほど素敵な恋人よね)

卓也が大きな手で果歩の頭を撫でてくれる。

安心してウトウトしかけたが、急にベッドライトの照度を上げられた。

「まだ寝かさないよ」

眩しさに眠気が薄れたら、卓也の両手が果歩の首に触れ、なにかをつけられた。

冷たい金属の感触に驚くと、彼がクスリとする。

「プレゼント。よく似合っている」

触れてみるとそれはネックレスで、起き上がった果歩は細いプラチナチェーンにぶら下がる一粒ダイヤに目を丸くした。

その直後に普通サイズの胸元を気にして赤面し、ずり落ちた毛布を慌てて引き上げる。

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