愛されてはいけないのに、冷徹社長の溺愛で秘密のベビーごと娶られました
そこで気持ちを切り換える。そんな彼から告白されて付き合っている今を大切にしないと。
「私も紘人を大事にしたいと思っています」
口にしてから、気恥ずかしさで顔を覆う。からかわれるかと思ったけれど佐竹さんは優しく微笑んだ。
「愛理ちゃんは、いい子だね。純粋というか癒し系というか……。あの人間不信の紘人が惹かれたのも理解できるな」
「え?」
彼の発言に思わず声をあげる。すると佐竹さんも目を丸くした。
「大学の頃の話、紘人から聞いていない?」
続けてすぐにしまったという顔になったので、私は珍しく強めの口調で話してほしいと佐竹さんに畳みかける。直感で、紘人が言っていた“許せない相手”の件だと思ったからだ。
佐竹さんはしばし悩んだあと、自分が話したのは内緒にしてほしいと言って紘人の事情を話し出した。
「あいつが学生の頃、ずっと実験的に開発に力を入れているシステムがあったんだ。とはいえ個人レベルの話だ。そのときある企業から声をかけられ、実用化までバックアップするという申し出があったらしい」
実用化できるレベルになったら、著作利用権をその会社がもつという内容で話はまとまったそうだ。紘人は学生生活の傍ら、その企業に出入りしてシステム開発に注力を注いだ。著作権やゼロから作成したソースコードは自分の功績になる。
「ところが、いざできあがってみると、企業は紘人がメインで開発に携わった事実をなかったことにして著作権もそこの会社のものだと発表したんだ」
続けられた内容に言葉を失う。
「私も紘人を大事にしたいと思っています」
口にしてから、気恥ずかしさで顔を覆う。からかわれるかと思ったけれど佐竹さんは優しく微笑んだ。
「愛理ちゃんは、いい子だね。純粋というか癒し系というか……。あの人間不信の紘人が惹かれたのも理解できるな」
「え?」
彼の発言に思わず声をあげる。すると佐竹さんも目を丸くした。
「大学の頃の話、紘人から聞いていない?」
続けてすぐにしまったという顔になったので、私は珍しく強めの口調で話してほしいと佐竹さんに畳みかける。直感で、紘人が言っていた“許せない相手”の件だと思ったからだ。
佐竹さんはしばし悩んだあと、自分が話したのは内緒にしてほしいと言って紘人の事情を話し出した。
「あいつが学生の頃、ずっと実験的に開発に力を入れているシステムがあったんだ。とはいえ個人レベルの話だ。そのときある企業から声をかけられ、実用化までバックアップするという申し出があったらしい」
実用化できるレベルになったら、著作利用権をその会社がもつという内容で話はまとまったそうだ。紘人は学生生活の傍ら、その企業に出入りしてシステム開発に注力を注いだ。著作権やゼロから作成したソースコードは自分の功績になる。
「ところが、いざできあがってみると、企業は紘人がメインで開発に携わった事実をなかったことにして著作権もそこの会社のものだと発表したんだ」
続けられた内容に言葉を失う。