献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
「うん……素敵。こういう漫画があるって知らなかった」
お酒のせいもあり、思わず素直な感想を漏らしてしまった。
こんなエッチ、知らない。
私にとっては、もっと苦しくて、痛くて、自分の尊厳を失ってしまうような行為だった。
こんなに愛の込もった繋がり方をしたことがない。
こういうエッチなら、私もしてみたいって思うかも……。
「……なんて顔してるんだよ、日野さん」
「えっ」
穂高さんが紅潮しながら目を泳がせている。
どんな顔をしていたのか自分ではわからないけど、頬に手を当てると熱く、じわっと汗をかいていた。
「……隣行っていい?」
「え!?」
なにを思ったか穂高さんは膝立ちになってこちら側へやってきて、まだいいと言っていないのに隣に腰を下ろした。
いったんなにをされるんだろうとドキドキが最高潮になったが、彼は私が持っていたスマホを奪う。
第四話の画面になるよういじった後で、「この話もヤバイよ」と渡してきた。
……ち、近い。
穂高さん、酔っていて気づいていないのかもしれないけど、さっきまでの距離感じゃない。
隣合うと、いつの間にか腕まくりをしている穂高さんの手首の血管とか、テーブルとの隙間に見えるスーツの太ももとか、ワックスの匂いとか、近くなったセクシーな声とか、とにかくいろんなものが五感を刺激してくる。