❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「そうね、言いたいことは全部言ったから、気が晴れたわ、早く出て行ってね」

梨花は剣城と共にマンションを後にした。
剣城ははじめてかすみを目の当たりにして、健斗が熱を上げてる気持ちがわかった。

お嬢が太刀打ち出来ないわけだ。

全く真逆のタイプだからだ。

車の中で梨花はそのことに気づきもせず、勝ち誇った表情を見せた。

剣城は梨花を送って行ったあと、梨花に罵声を浴びせられたかすみが気になり、

健斗のマンションに戻った。

かすみは梨花に言われた言葉を噛み締めていた。

梨花さんの言う通りだな。

そんな時、インターホンが鳴った。

誰だろう。

インターホンの画面には剣城が映し出された。

えっ、剣城さん?

かすみはすぐにドアのオートロックを解錠した。

「どうされたのですか」

「お嬢が大変失礼致しました」

「わざわざそれを言うために、きて頂いたのですか」

剣城はちょっと照れ笑いをした。

その時、かすみはぐらっとめまいを感じ、倒れた。

剣城はかすみの身体を支えた。

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