❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
かすみは笑顔で微笑んだ。

こんなにもかすみを愛することになるなんて、思いもしなかった。

あの日、キャバクラでユリエを紹介された時、一目惚れをした。

キャバ嬢にはあり得ないほどの、恥じらいを見せ、はじめてだと言った。

俺は毎日通い指名した。

日に日にユリエは大胆になっていった。

誰にも渡したくないと、俺の独占欲が目覚めた。

まさか、昼間の顔が春日部コーポレーションのOLとは想像もしていなかった。

俺はすぐに親父の元に行った。

「親父、春日部コーポレーションを俺にくれ」

「どうしたんだ、いきなり」

「春日部コーポレーションの社長になり、秘書として側におきたい女がいる」

「ほお、それは外部の人間か」

「いや、総務部の花園かすみだ」

しかし、親父は首を縦に振ろうとはしなかった。

俺に二足のわらじは無理だと……

だが、まもなく親父は病に倒れ、入院した。

俺の思惑通り、俺は春日部コーポレーション社長を就任することになった。

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